宇奈月温泉
う な づ お ん せ ん

宇奈月温泉

Unazuki Onsen
富山県中部地方4施設

黒部峡谷の玄関口。7km上流の黒薙温泉から引湯する弱アルカリ性単純泉。

黒部の奥から引かれた湯

宇奈月温泉が拓かれた地は、もともと黒部川右岸の段丘にひろがる無人の桃林で、 桃原(ももはら)と呼ばれていました。大正の半ば、黒部川上流の電源開発が 本格化するなかで、その奥に湧く豊富な湯を平地まで導いて湯治場を開く構想が 持ち上がります。幾多の困難の末、大正12年(1923年)11月、約7キロに およぶ木製の引湯管によって、上流の黒薙から湯が引かれ、宇奈月温泉の歴史 が始まりました。源泉温度は約**98℃**と高く、いまも同じ黒薙の湯を、距離を経て 町まで運んでいます。

温泉街は黒部川流域の電源開発の歩みと寄り添うように成長しました。資材輸送用 の軌道として敷かれた線路はやがて黒部峡谷鉄道へと姿を変え、戦後の黒部ダム建設 を経て、宇奈月は峡谷観光の玄関口としての地位を確かなものにしてゆきます。

トロッコ電車の起点として

宇奈月駅は黒部峡谷鉄道の起点であり、窓のない開放感あふれるトロッコ列車 がここから欅平まで約20キロの峡谷を遡ります。例年おおむね4月下旬から 11月までの季節運行で、新緑と紅葉、そして雪壁の残る早春の運行はとりわけ人気 があります。湯は無色透明の弱アルカリ性単純温泉で、肌当たりがやわらかく、 組合は古くから**「美肌の湯」**と謳ってきました。

駅前広場には、誰でも無料で利用できる足湯**「足湯おもかげ」**(湯めどころ 宇奈月の足湯)があり、トロッコの待ち時間にも気軽に立ち寄れます。宇奈月を 拠点に、欅平までのトロッコ往復、黒部ダム見学、そして黒部峡谷を題材とした 日本画を集めるセレネ美術館をあわせて巡るのが、定番の過ごし方です。

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参考・出典

  1. 宇奈月温泉旅館協同組合 公式サイトofficial加盟旅館・共同浴場・足湯の一次情報源。「弱アルカリ性単純温泉」「美肌の湯」表記の出どころ。
  2. 黒部峡谷鉄道 公式サイトofficial宇奈月駅から欅平駅までを結ぶトロッコ電車の運行会社。季節運行・運賃・運休情報。
  3. 宇奈月温泉 — ウィキペディア日本語版1923年(大正12年)開湯、黒薙からの約7kmの引湯、源泉温度約98℃、2024年能登半島地震後のメタケイ酸増加など、史的・泉質的背景。
  4. とやま観光ナビ「黒部宇奈月キャニオンルート」富山県観光案内。黒部川電源開発の歴史と、上流のダム・鉄道インフラに関する解説。
  5. とやま観光ナビ「黒部峡谷トロッコ電車&宇奈月温泉特集」宇奈月から欅平までの見どころと、紅葉・雪景色など季節ごとの楽しみ方の整理。