白馬八方温泉
は く ば ほ っ ぽ う お ん せ ん

白馬八方温泉

Hakuba-Happō Onsen
長野県中部地方4施設

白馬八方尾根スキー場のふもとに広がる温泉地。北アルプスの眺望が魅力。

若い温泉、古い山

白馬八方温泉は、日本の温泉地のなかでは比較的新しい湯です。明治期に白馬鑓 温泉の湯を里まで引こうとした試みは失敗に終わり、村が本格的に源泉を持つの は、1970年代後半のスキーブームを背景に再開された開発からでした。1982年の ボーリングで湧出にこぎつけ、八方の湯・みみずくの湯・郷の湯などの日帰り施 設が1980年代後半に順次開業しました。蛇紋岩を抜けて上がってきたお湯は単純 温泉ながらきわめて特異で、pH11.2、2006年の再分析ではpH11.5を記録し、日本 有数、世界的にも稀な強アルカリ性単純温泉として知られるようになりました。 肌に絹をまとうような感触から「八方美人の湯」と親しまれています。

国際的な知名度を一気に押し上げたのが、1998年の長野冬季オリンピックで す。八方尾根は男女アルペン滑降の会場となり、ジャンプとノルディック複合は 隣接する白馬の丘陵で行われました。村を見下ろすジャンプ台と、ゲレンデから そのまま外湯にたどり着ける動線は、この時代に整えられたものです。

スキー場と湯の村

現在の八方温泉は、スキー場の麓に点在する四つの日帰り施設からなります。 入口にあたる八方の湯は最大の浴場、駅から徒歩十分のみみずくの湯は 春には夜桜を眺めながら浸かれることで知られます。1988年開業の郷の湯は 六角形の造りが特徴で、最も奥まったおびなたの湯は源泉に近く、強アルカ リの数値もここで最も高く出ます。駅周辺には無料の足湯も二か所あり、ブーツ を脱いで気軽に立ち寄れます。

泉質の魅力はもちろん、露天風呂から望む北アルプスとオリンピックジャンプ台 の眺めも八方ならではです。夏には同じバス路線で栂池自然園の湿原木道へ 出られ、白馬岳に登る大雪渓コースも谷をやや下った猿倉から始まります。 冬はスキー客と海外シーズンスタッフで賑わい、夏は登山と高原散策の静かな リズムへと表情を変える、二つの顔を持つ温泉地です。

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参考・出典

  1. 白馬八方温泉 公式サイトofficial八方の湯・みみずくの湯・おびなたの湯・郷の湯ほか日帰り施設と村内足湯の公式案内。
  2. 白馬八方温泉 ― 泉質についてofficialpH11超のアルカリ性、蛇紋岩地質、溶存水素についての出典。
  3. Wikipedia ― 白馬八方温泉1982年のボーリング成功、2006年のpH11.5測定、施設一覧を参照。
  4. 白馬村公式観光サイト ― 温泉official白馬村側からみた八方温泉の位置づけと、八方尾根スキー場・北アルプスとの関係。
  5. Wikipedia ― Venues of the 1998 Winter Olympics八方尾根が1998年長野五輪のアルペン滑降会場、白馬一帯がジャンプ・複合会場であったことを確認。