
奥飛騨温泉郷
Okuhida Onsen-go北アルプスの山あいにある五つの温泉郷(平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高)。穂高連峰を望む露天が名物。
北アルプス山麓に並ぶ五つの湯
奥飛騨温泉郷は、北アルプスの岐阜県側を安房峠へと登ってゆく街道沿いに、五つの温泉地が連なる総称です。標高の低い順に平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、そして新穂高温泉。いずれも800〜1,300mほどの高地に位置し、各々が独立した源泉を抱え、それぞれに違う表情を見せます。最も古いのは平湯温泉で、その開湯は永禄7年(1564年)と伝えられます。武田信玄の飛騨攻めに従った山県昌景の一隊が平湯峠を越えた折、疲労と硫黄岳の毒霧に倒れかけたところへ一匹の白猿が現れ、湯の湧く場所へと兵を導いたという白猿伝説が今も語り継がれており、白猿は夏に行われる平湯の「えんま祭」のシンボルにもなっています。
日本一の露天風呂密度
奥飛騨温泉郷は、おそらく日本で最も露天風呂の密度が高い温泉地です。五つの集落を合わせて百を優に超える露天が点在し、その多くが北アルプス3,000m級の稜線を正面に望むよう設えられています。毎分およそ37,000リットルという湧出量は全国第三位、源泉温度の平均は60℃を超え、厳冬期でも掛け流しを保ち得るゆとりがあります。そして冬は深い雪に閉ざされ、十二月から三月にかけては大雪が当たり前。湯屋の屋根に粉雪が降り積もるのを眺めながら湯に浸かる光景こそ、奥飛騨らしさそのものです。
ロープウェイから上高地へ
五湯のうち最も奥に位置する新穂高からは、新穂高ロープウェイが二段に分かれて標高2,156mの西穂高口駅まで一気に登ります。槍ヶ岳と穂高連峰の主稜線を真正面に望める展望台で、日本でも屈指の手軽な高山パノラマです。一方、平湯は安房峠越えの道の入口に当たり、ここから上高地(マイカー規制区間)へのシャトルバスが緑の季節に運行されます。村のそばには落差64mの平湯大滝、そして十六の露天が森の中に散らばる町営の大露天風呂ひらゆの森が控えており、温泉郷の懐の深さを足元から実感できます。
地区
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近隣の温泉地
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参考・出典
- 奥飛騨温泉郷観光協会 公式サイトofficial— 五つの温泉地を束ねる公式ポータル。湧出量毎分約37,000リットル(全国第三位)、標高800〜1,300mという数値の出典。
- 平湯温泉観光協会 「平湯の伝説」official— 山県昌景率いる武田軍の飛騨攻め、硫黄岳の毒霧、白猿に導かれた湯の伝承を平湯側の視点でまとめた一次資料。
- 新穂高ロープウェイ 公式サイトofficial— 標高2,156mの西穂高口駅まで二段で上がる二階建てゴンドラの運行情報。
- 奥飛騨温泉郷観光協会 「奥飛騨温泉郷とは」official— 平湯・福地・新平湯・栃尾・新穂高の五地区構成と、北アルプスを望む露天風呂群の自己紹介。
- Wikipedia(日本語)『奥飛騨温泉郷』— 五温泉地の成立年代や安房峠越えの位置関係についての一般的な参考。



