塩塩化物泉カルシウム・マグネシウム−塩化物温泉
源泉温度16.4℃の冷鉱泉ながら、総溶存物質24.78 g/kgとしっかりミネラルを含むカルシウム・マグネシウム塩化物泉。中性で湯触りは穏やかだが、海水に迫る濃さの塩化物が肌に塩のヴェールを残す。加温して入浴に供される高張性の濃厚な湯。
こんな効能
温まり
塩分が肌に膜をつくって熱の逃げを抑えるので、湯あがりの温かさが長く続きます(いわゆる熱の湯)。
冷え性に
きず
塩化物・硫酸塩・硫黄を含むミネラル豊富な湯は、軽い切り傷や治りにくい肌に古くから良いとされます。
軽い切り傷に
疲労回復
温熱と浮力がストレス指標を下げ睡眠を改善。習慣的な入浴はうつの低さと関連します。
疲れ・ストレスに
成分(全項目)
バーは各イオンのミリ価%(その組内での電荷の割合)。20%以上が泉質名になります。ガス・けい酸・微量金属は重量のみで表示。
陽イオンミリ価%
- カルシウム落ち着いた肌当たり。白い湯の花を残すこともCa²⁺4,726mgP100 全国52%
- マグネシウムおだやか。飲むと緩下作用Mg²⁺1,552mgP100 全国28%
- ナトリウム塩のもとになる陽イオン。塩化物と組んで塩味の湯にNa⁺2,045mgP91 全国20%
- カリウムK⁺33.9mgP77 全国0.2%
- アルミニウム酸性の火山性の湯に現れるAl³⁺< —mg
- 鉄(II)空気にふれると赤褐色に。飲用可なら貧血に鉄分補給Fe²⁺< —mg
- マンガン微量。含鉄泉によく伴うMn²⁺< —mg
- アンモニウムNH₄⁺< —mg
陰イオンミリ価%
- 塩化物食塩の陰イオン。肌を包んで保温(熱の湯)Cl⁻14,880mgP98 全国93%
- 硫酸塩石膏・芒硝。血管をひらき、きずにSO₄²⁻1,409mgP99 全国7%
- 炭酸水素塩HCO₃⁻49.4mgP27 全国0.2%
- 臭化物Br⁻55.1mgP99 全国0.1%
- ヨウ化物I⁻1.6mgP84 全国0.0%
- 炭酸塩強アルカリ性。ぬるっとした浴感CO₃²⁻< —mg
- フッ化物微量。飲用に制限ありF⁻< —mg
- 硫化水素硫黄の性格。抗菌的HS⁻< —mg
- チオ硫酸酸化した硫黄S₂O₃²⁻< —mg
非解離成分重量で表示
- メタけい酸メタけい酸。天然の保湿成分でしっとりH₂SiO₃21.9mgP6 全国
- メタほう酸メタほう酸。弱い抗菌作用HBO₂2.1mgP20 全国
溶存ガス重量で表示
- 遊離二酸化炭素炭酸。血管をひらく(1000mg/kg以上で顕著)CO₂7.9mgP35 全国
- 遊離硫化水素卵のような匂い。血管拡張・抗菌H₂S< —mg
微量成分重量で表示
- 総砒素As< —mg
- カドミウムCd< —mg
- 銅Cu< —mg
- 総水銀有毒微量。飲用安全の確認項目Hg< —mg
- 鉛Pb< —mg
源泉での測定
pH
6.40
中性
源泉温度
16.4°C
冷鉱泉
浸透圧
24.78g/kg
高張性
湧出量
160t/day
標準
遊離CO₂
7.90mg/kg
低
根拠
- Maeda M. 温泉の医学的効果とその科学的根拠. J. Hot Spring Science 70:197–207, 2021.
- Kario K et al. Hemodynamic Effects of Hot Spring Bathing. Hypertension Research 46(3):711–720, 2023.
- Naito Y et al. A Hot-Spring Water Improves Inflammatory Conditions in an Atopic Dermatitis Model. Biomedicines 13(11):2707, 2025.
- Takeda M et al. Hot spring bathing practices have a positive effect on mental health in Japan. Heliyon 9(9):e19631, 2023.