紀泉温泉修験道(きせんおんせんしゅげんどう)は、2015年に和歌山市の花山温泉 薬師の湯店主・西口正敏氏が、別府八湯温泉道を参考に創設した、巡礼型の温泉スタンプラリーです。紀伊半島の三大霊場巡礼路——熊野古道・高野山・伊勢——を温泉巡りとして重ね合わせ、入浴一つひとつを小さな巡礼行とする構想で設計されています。
2015年に8施設で発足し、2019年に46施設、5周年の2020年には49施設に拡大。最終目標は88湯(四国88ヶ所霊場に呼応した数)。加盟施設は和歌山・大阪・奈良・三重の4府県にまたがります。
名称について
- 紀(き)— 紀伊国(現・和歌山県および三重県南部)の旧国名。
- 泉(いずみ)— 和泉国(現・大阪府南部)の旧国名。
- 修験道(しゅげんどう)— 日本古来の山岳修行の道。実践者である山伏は霊山を歩いて修行します。本プログラムはこの伝統を湯修行として再解釈したものです。
創始の地である和歌山市の花山温泉 薬師の湯は、26℃の冷鉱泉を加温して使用する、国内屈指の高濃度泉で、巡礼の出発点としてふさわしい一湯です。プログラムの認定・申請受付は現在、紀泉温泉修験道実行委員会(和歌山市野崎)が担っています。
先達帳(せんだつちょう)
スタンプ帳です。
- 概要 — 紙製の小冊子。1冊あたり8スタンプ分の枠があります。
- 販売場所 — 現役の加盟施設(施設一覧タブ参照)。
- 価格 — 200円/冊。
- 有効期限 — なし。何ヶ月でも何年でもかけてかまいません。
1冊を踏破したら、加盟施設で次の冊を購入できます。最高位「先達」を目指す方は、合計11冊を集めることになります。
押印ルール
- 入浴1回につきスタンプ1個。 加盟施設で入浴後、フロントで先達帳に押印してもらいます。
- 同じ本に同じ施設の重複は不可。 同一施設を同一冊で2回押すことはできません。再訪する場合は、別の新しい本を持参してください。
- 異なる本ならOK。 先達(11冊)を目指す過程では、同じ施設で複数の本にスタンプを押してもらってかまいません。これが88湯の集め方として想定されています。
- 巡る順序の指定なし。 どの施設からでも始められます。
- スタンプに有効期限なし。
認定の段位
四つの段位があり、いずれも踏破した先達帳の冊数が一つずつ増えていきます。認定料は各2,000円で、すべて紀泉温泉修験道実行委員会が認定します。
- 名人(めいじん) — 先達帳1冊(8湯)を踏破した初段位。1冊踏破は「満湯成就」と呼ばれます。
- 2度位名人(にどいめいじん) — 2巡目、先達帳2冊を踏破した段位。
- 3度位名人(さんどいめいじん) — 3巡目、先達帳3冊を踏破した段位。
- 先達(せんだつ) — 先達帳11冊・通算88湯を踏破した最高位。修験道において、他の行者を山中で導く「先達」の呼称に由来します。
施設の重複は可です。5周年(2020年6月)時点で約20名が先達に到達しており、最上位の到達者は先達を3回取得していました。
申請方法
先達帳1冊(または11冊)を踏破したら、紀泉温泉修験道実行委員会へ申請します。
- 持参の場合 — 完成した先達帳と認定料2,000円を事務局へ持参。
- 郵送の場合 — 完成した先達帳と、認定料分(2,000円)の郵便小為替を同封して郵送。
- 実行委員会から認定証が交付されます。
送付先
- 紀泉温泉修験道実行委員会 宛
- 〒640-8402 和歌山市野崎238-6
- 電話:050-3503-2047
巡り方のヒント
- 花山温泉は必訪。 創始の地である花山温泉自体が県内屈指の名湯。高濃度の鉄塩泉で、湯口や浴槽が独特のオレンジ褐色に染まります。巡礼中に必ず一度は入浴を。
- 熊野古道・高野山と組み合わせる。 加盟施設の多くは紀伊半島の巡礼路沿いに点在しているため、巡礼旅程と組み合わせれば1回の旅で3〜4湯のスタンプを集められます。
- 閉館施設に注意。 歴代加盟施設の一部はすでに閉館しています。下の施設一覧で「閉館」と明示しているので、遠回りする前に必ず営業状況を確認してください。
- 先達帳は常に携帯。 押印は申告制の施設もあります。フロントで先達帳を見せると話が早いです。
Onsen Oni バッジの取得
紀泉温泉修験道 名人バッジは、先達帳を踏破し、実行委員会から名人認定を受けた方に対して、Onsen Oni モデレーターが授与します。踏破した先達帳または名人認定証などの証跡をフィードバック経由で送ってください。
先達段位を目指して繰り返し獲得可能で、タイル右下の数字が踏破した先達帳の冊数を示します。11冊で先達相当となり、別バッジ「紀泉温泉修験道 先達」が発動します。