上諏訪温泉
か み す わ お ん せ ん

上諏訪温泉

Kamisuwa Onsen
長野県中部地方15

諏訪湖東岸に開けた湖畔の湯の町。露天風呂から湖を望み、浮城・高島城、時刻を決めて吹き上がる間欠泉、真澄ら諏訪五蔵の酒蔵、そして八月の湖上花火大会で知られる。

諏訪湖の畔に開けた湯の町

上諏訪温泉は、長野県最大の湖諏訪湖の東岸、諏訪市に沿って広がる 温泉地です。江戸期にはすでに湯の名で知られ、文化十四年(一八一七 年)の温泉番付では東方の上位に数えられていました。湯治場から保養 地へと姿を変えたのは、明治三十八年(一九〇五年)に中央本線が 湖畔へ達し、東京からの日帰り客が汽車で訪れるようになってからです。 泉質はおおむね無色透明の単純温泉で、一部に硫黄泉を交え、自然 湧出ではなく汲み上げて湯を分けています。なによりの魅力は地形にあり、 湖畔の宿はこぞって湯船を水際へ向け、露天風呂からはそのまま諏訪湖 と対岸の山並みが見渡せます。湖沿いや上諏訪駅のホームには足湯も 据えられています。

湖と間欠泉と浮城

諏訪湖は上諏訪の見どころのほとんどを担っています。宿の並ぶ一帯の 近くには諏訪湖間欠泉センターがあり、この間欠泉は昭和五十八年 (一九八三年)の掘削で噴き出したもので、かつては自然に高々と 噴き上がりましたが、いまは日に何度か時刻を決めて吹き上げられて います。少し内へ入れば、十六世紀末に諏訪藩のために築かれた高島城 が建ちます。かつて湖水が城際まで迫っていたことから浮城と呼ばれ、 天守は今も堀と公園を見下ろして立っています。真冬には湖がもっとも 不思議な姿を見せます。氷が盛り上がって筋をなす御神渡りで、諏訪の 神が対岸の社へ渡った跡と伝えられますが、近年の暖冬では湖が十分に 凍らず現れない年も多くなっています。

町のまわり

諏訪盆地は社と酒の里です。日本でも有数の古社諏訪大社は湖を囲んで 四つの宮に分かれ、寅と申の年、すなわち六年に一度、山から大木を曳き 下ろして社の四隅に建てる御柱祭を執り行います。上諏訪の甲州街道 沿いには、真澄をはじめとする五軒の酒蔵がわずか数百メートルの間に 立ち並び、諏訪五蔵として歩いて巡る飲み比べの道になっています。 水際に近い片倉館は、製糸業の片倉家が昭和三年(一九二八年)に 建てた洋風の浴場で、大理石の張られた千人風呂に今も湯を満たして います。そして八月十五日、町は湖へと向かい、国内屈指の規模を誇る 諏訪湖祭湖上花火大会が艀から打ち上げられ、四方の山々がその音を 湖面へ返します。

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出典

  1. 諏訪観光協会official諏訪湖、高島城、諏訪大社、諏訪五蔵などを紹介する諏訪市の公式観光ガイドです。
  2. 諏訪湖温泉旅館協同組合official上諏訪の湖畔の宿を束ね、泉質や風呂の案内を載せる組合のサイトです。
  3. 諏訪湖祭湖上花火大会official八月十五日に諏訪湖の艀から打ち上げられる花火大会の公式サイトです。
  4. 諏訪湖 — Wikipedia (JA)湖の立地、御神渡り、周辺の地理に関する一般的参考資料です。