
ま ん が ん じ お ん せ ん
満願寺温泉
Manganji Onsen熊本県九州・沖縄地方5軒
七百年の寺とともにある湯の里。道と同じ高さの川床に湧く露天「川湯」では、今も人々が湯で米をとぐ。
寺と、七百年
満願寺温泉は、その中心にある寺に名を負います。文永の役(一二七四年)ののち、鎮西奉行・北条時定が国土安泰を祈願してこの地に満願寺を建立しました。寺には今も国指定の文化財が伝わり、北条時定像・北条時宗像などを蔵します。温泉は寺参りの宿として一帯に育ち、集落はおよそ七百年の歴史をもつと語られます。一九六四年には、黒川・田の原とともに国民保養温泉地に指定されました。南小国の五湯のうちもっとも由緒深く、そしてもっとも飾らない田舎の湯里です。
川湯
ここの象徴は「川湯」——志賀瀬川の川床にそのまま設けられた、石組みの素朴な露天風呂で、湯は川底から湧き出します。湯面は川や脇の道とほぼ同じ高さにあり、浸かると目線の上を家や車が通り、湯船は外から丸見え。そのため「日本一、入浴するのに勇気がいる温泉」とも呼ばれます。脱衣所は無人で、入浴料は湯銭箱に納める仕組み。温かな湯は暮らしに溶け込み、住民は今も傍らの川で米をとぎ、野菜を洗い、洗濯をします。明け方には湯気が水面を流れていきます。
湯と宿
集落には三つの共同浴場があります——屋内の「満願寺温泉館」、川中の「川湯」、そして百メートルほど上流の「上湯」。泉質は約四十四度のアルカリ性単純温泉で、集落の別の源泉には炭酸水素塩泉もあり、リウマチ・神経痛・疲労回復によいとされます。よく知られた宿は奥満願寺の旅館 藤もと——小国杉づくりの総木造で、川沿いの湯と、無料で使える貸切露天風呂を幾つも備えます。近くには夫婦滝と、樹齢千年の大ケヤキも立っています。
この温泉地の施設
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近隣の温泉地
50km圏内出典
- 南小国町 — 川湯official— 川中の共同浴場の出典:住民の米とぎ・野菜洗い、湯銭箱での支払い。
- くまもっと(熊本県公式観光サイト)— 満願寺温泉 川湯official— 道と同じ高さで丸見えの湯、「日本一入浴するのに勇気がいる温泉」の異名。
- 満願寺温泉 — ウィキペディア(日本語)— 北条氏による満願寺建立、アルカリ性単純温泉、三つの共同浴場。
- 旅館 藤もと — 公式サイトofficial— 奥満願寺の、小国杉づくりの宿。川沿いの湯をもつ。