湯単純温泉
河内5号源泉と金谷温泉の2源泉を混ぜた単純温泉。低張性・弱アルカリ性で肌当たりはやさしく、いわゆる「美肌の湯」の系統に入る穏やかな湯。源泉温度は36.2℃とぬるめのため加温して供されるが、加水・循環・消毒はなく、刺激の少ない湯ごたえを楽しめる。
こんな効能
美肌
炭酸水素塩とアルカリ性が古い角質をやわらげ、メタけい酸がうるおいを与えてなめらかに。美人の湯と呼ばれる所以です。
乾燥・カサつきに
疲労回復
温熱と浮力がストレス指標を下げ睡眠を改善。習慣的な入浴はうつの低さと関連します。
疲れ・ストレスに
分析書記載:自律神経不安定症病後回復期疲労回復健康増進
注意
禁忌症
- 病気の活動期(特に熱のあるとき)
- 活動性の結核
- 進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合
- 少し動くと息苦しくなるなど重い心臓又は肺の病気
- むくみのある重い腎臓の病気
- 消化管出血
- 目に見える出血があるとき
- 急性疾患などの慢性の病気の急性増悪期
成分(全項目)
バーは各イオンのミリ価%(その組内での電荷の割合)。20%以上が泉質名になります。ガス・けい酸・微量金属は重量のみで表示。
陽イオンミリ価%
- ナトリウム塩のもとになる陽イオン。塩化物と組んで塩味の湯にNa⁺54.2mgP15 全国
- カルシウム落ち着いた肌当たり。白い湯の花を残すこともCa²⁺16.7mgP36 全国
- カリウム微量。飲用の制限に関わるK⁺3.6mgP30 全国
- マグネシウムおだやか。飲むと緩下作用Mg²⁺0.40mgP19 全国
陰イオンミリ価%
- 炭酸水素塩重曹成分。肌をなめらかに(美肌)HCO₃⁻71.2mgP34 全国
- 硫酸塩石膏・芒硝。血管をひらき、きずにSO₄²⁻58.5mgP46 全国
- 塩化物食塩の陰イオン。肌を包んで保温(熱の湯)Cl⁻30.0mgP22 全国
- 炭酸塩強アルカリ性。ぬるっとした浴感CO₃²⁻1.2mgP20 全国
- フッ化物微量。飲用に制限ありF⁻0.40mgP33 全国
- 水酸化物OH⁻0.0070mgP23 全国
非解離成分重量で表示
- メタけい酸メタけい酸。天然の保湿成分でしっとりH₂SiO₃47.5mgP28 全国
- メタほう酸メタほう酸。弱い抗菌作用HBO₂0.20mgP6 全国
- メタ亜砒酸HAsO₂0.0090mgP31 全国
微量成分重量で表示
- カドミウムCd< —mg
- 銅Cu< —mg
- 総水銀有毒微量。飲用安全の確認項目Hg< —mg
- 鉛Pb< —mg
源泉での測定
源泉温度
36.2°C
温泉
浸透圧
0.28g/kg
低張性
分析書より
- 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)
- 運動麻痺における筋肉のこわばり
- 冷え性
- 末梢循環障害
- 胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)
- 軽症高血圧
- 耐糖能異常(糖尿病)
- 軽い高コレステロール血症
- 軽い喘息又は肺気腫
- 痔の痛み
- ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)
根拠
- Maeda M. 温泉の医学的効果とその科学的根拠. J. Hot Spring Science 70:197–207, 2021.
- Naito Y et al. A Hot-Spring Water Improves Inflammatory Conditions in an Atopic Dermatitis Model. Biomedicines 13(11):2707, 2025.
- Li H et al. Bicarbonate Ionized Water Bathing Enhances Natural Killer Cell Activity. Scientific Reports 14:51851, 2024.
- Takeda M et al. Hot spring bathing practices have a positive effect on mental health in Japan. Heliyon 9(9):e19631, 2023.