別府八湯温泉道(べっぷはっとうおんせんどう)は、2001年に始まった日本で最初の温泉スタンプ巡りです。別府には源泉数・湧出量ともに日本一の約2,300の源泉があり、それらは別府八湯と呼ばれる八つの温泉地に広がっています。八湯を湯めぐりすることを、辛抱と好奇心をもって歩む「道」になぞらえたプログラムで、のちの九州温泉道の原型となりました。
加盟する温泉施設のスタンプをスパポートに集めます。加盟施設は約150軒(本カタログでは151軒)で、88湯を制覇すると温泉道名人に認定されます。素朴なジモ泉から大型旅館、山あいの露天風呂、足湯、そして別府名物の砂湯まで、施設の顔ぶれは実に多彩です。
運営は別府市と別府八湯温泉道実行委員会が担い、事務局は別府市観光協会内に置かれています。
別府八湯
それぞれに湯の個性と町並みがあります。
- 別府温泉:海辺の中心市街地。歴史ある竹瓦温泉があります。
- 浜脇温泉:中心部の南に広がる古い港町。
- 観海寺温泉:別府湾を見下ろす高台の温泉地。
- 堀田温泉:由布院へ向かう街道沿いの静かな温泉地。
- 明礬温泉:硫黄の湯けむりと湯の花小屋で知られる山上の温泉地。
- 鉄輪温泉:湯けむり立ちこめる別府の中心。地獄蒸しの本場。
- 柴石温泉:歴代天皇の伝承が残る奥まった渓谷の温泉地。
- 亀川温泉:海辺の砂湯がある北部の温泉地。
加えて、大分空港や城島高原など周辺の温泉施設も数か所が顔ぶれに加わります。
スパポート
湯めぐりのための「旅券」です。
- 概要:スタンプ帳「スパポート」。価格は110円です。
- 販売場所:別府市観光協会、ワンダーコンパス別府(JR別府駅東口すぐ)、竹瓦温泉、トキハ別府店1階案内所、鉄輪のひょうたん温泉・鬼石の湯、そして大分空港。
- 使い方:加盟施設で入浴し、各施設にある「入湯記念印」をスパポートに押します。
- アプリ版:GPSを使う無料のブラウザゲーム「温泉ハンター」もあり、施設に着くと自動でスタンプが付きます(Android は Chrome、iPhone は Safari)。1回の入浴につき方法は一つだけ。温泉ハンターで記録した湯は、スパポートには押さないでください。
- 有効期限:自分のペースで、数か月でも数年でもかけて集められます。
スタンプのルール
- 1施設につき1つのスタンプが達成数に数えられます。
- 入浴してから押印します。印は実際の入浴の記録です。
- **順番も期限もありません。**旅程に合わせて八湯を歩いてください。
- **体をいたわって。**一日に詰め込みすぎず、ゆったり湯めぐりするのが昔ながらの作法です。
初段から泉聖まで
段位は88湯のずっと手前から始まります。8湯ごとに一段上がり、8湯の初段から80湯の十段まで。各段で色違いの認定タオルと認定証がもらえます。
- 初段:8湯
- 二段:16湯
- 三段:24湯
- 四段:32湯
- 五段:40湯
- 六段:48湯
- 七段:56湯
- 八段:64湯
- 九段:72湯
- 十段:80湯
88湯を集めると温泉道名人に認定されます。そこから先は88湯の踏破を繰り返し、伝説の最高位を目指して段位が上がっていきます。称号と、それに必要な踏破回数は次のとおりです。
- 名人:1回踏破(88湯)。
- 永世名人:11回踏破。
- 名誉名人:22回踏破。
- 永世名誉名人:33回踏破。
- 王位名人:44回踏破。
- 永世王位名人:55回踏破。
- 泉王名人:66回踏破。
- 永世泉王名人:77回踏破。
- 泉聖(せんせい):88回踏破。2015年5月15日に制定された最高位で、88湯を88回。これ以上の称号は設けられていません。
2015年半ばの時点で6,000人以上が名人に到達しましたが、上位の段位に届いた人はごくわずかです。
段位認定の申請
段位に達したら、スパポートを温泉道事務局に提出して認定を受け、タオルと認定証を受け取ります。
- 認定料:1段位につき800円。各段位を申請せず、名人の認定だけを受けることもでき、その場合は2,200円です。
- 郵送:スパポートと認定料を現金書留で送付(認定料は銀行振込も可能。大分銀行またはゆうちょ銀行)。
- 持ち込み:平日8:30〜17:00に事務局で受付。土・日曜、祝日、年末年始はワンダーコンパス別府(JR別府駅東口)で受付します。
- 送付先:別府八湯温泉道事務局(別府市観光協会内)〒874-0938 大分県別府市末広町1番3号 レンガホール1階。電話 0977-24-2828。英語表記:Renga Hall 1F, 1-3 Suehiro-cho, Beppu, Oita 874-0938, Japan。Googleマップで開く。
関連プログラム
- 九州温泉道(九州八十八湯めぐり):別府八湯温泉道を原型として2010年に始まった、九州全域のスタンプ巡り。同じ「温泉道」の枠組みを、九州七県の規模に広げたものです。
- 別府八湯美人温泉道:別府の家族風呂を中心とした、女性向けの美容をテーマにした湯めぐり。
- 温泉ちゃんぴょん:子ども向けのスタンプラリー。約24施設をめぐると「温泉ちゃんぴょん」に認定されます。
- おんせんたまご道:温泉巡りと別府名物の温泉たまごやグルメを組み合わせた企画。毎年の『別府八湯温泉本』で期間限定企画として実施されます。
楽しみ方のヒント
- **鉄輪や中心街から。**どちらも小さな湯が徒歩圏に集まっており、半日で数湯を歩いて回れます。
- **湯の種類を混ぜて。**ジモ泉、旅館の立ち寄り湯、足湯、砂湯と顔ぶれが幅広いので、入浴と蒸し湯・足湯を織り交ぜると良い一日になります。
- **遠出の前に確認を。**小さな施設は営業時間が短く不定期なこともあります。出かける前にその日の営業を確かめましょう。
- **各施設へのリンク。**下の各施設は、公式温泉道サイトの施設ページ(営業時間・料金・アクセス)にリンクしています。
出典