小田温泉
お た お ん せ ん

小田温泉

Ota Onsen
熊本県九州・沖縄地方7

田に湧く湯の夢から生まれた、田園の隠れ里。肌をなめらかに整えるメタケイ酸の「美人の湯」と、谷あいに点在する離れの宿。賑わう黒川の、すぐ隣の静けさ。

田んぼに湧いた湯

小田温泉——「おた」と読みます——は、日本の温泉としては新しく、昭和五十年(一九七五年)頃の開湯です。地元には農夫の開湯譚が伝わります。毎晩のように田から湯が湧き出る夢を見た人が、田に試し掘りをしたところ温泉を掘り当てた、と。その農村の気配は今も土地の性格を決めています。黒川温泉から小田川沿いに車で数分。けれど、整えられ賑わう黒川に対して、小田はもっと静かで、ずっと小さな隣里——観光ではなく、ゆっくり過ごすための集落です。

美肌の湯

主役は湯です。弱アルカリ性単純温泉(ほかに塩化物泉とも)に分類され、天然の保湿成分であるメタケイ酸を多く含むことから、肌をなめらかに整える「美人の湯」として知られてきました。やわらかく、成分はおだやかで、敏感な肌にもやさしい湯。効能には神経痛・筋肉痛・関節のこわばり・冷え性・疲労回復などが挙げられます。共同浴場はなく、入浴は宿で——その幾つかは日帰り入浴も受け入れています。

谷あいの離れ

小田は離れの里です。多くの宿が、源泉かけ流しや貸切の露天風呂を客室ごとに備えます。森の敷地に囲炉裏の食事処をもつ山しのぶ、各棟に温泉風呂が付く花心、全室源泉かけ流しの小さな山咲などがその顔ぶれ。料理は山の幸——山菜・川魚・手打ちそば・阿蘇の産物——と素朴で、里芋は名産で里芋焼酎にもなります。すぐ下流の小田川には、秘境「七滝」が隠れています。

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出典

  1. 小田温泉観光組合 — 公式サイトofficial加盟の宿、夢のお告げによる開湯伝説、郷土料理の出典。
  2. くまもっと湯美人(熊本県公式温泉サイト)— 小田温泉official泉質(弱アルカリ性単純温泉)・効能・メタケイ酸の「美肌の湯」。
  3. 日本温泉協会 — 南小国温泉郷南小国の五湯のひとつとして紹介。塩化物泉と記載。
  4. icotto — 黒川の隣のしずかな小田温泉離れの宿と隠れ里らしい雰囲気の紹介。