嬉野温泉
う れ し の お ん せ ん

嬉野温泉

Ureshino Onsen
佐賀県九州・沖縄地方21

佐賀の茶の里に湧く日本三大美肌の湯。肌をなめらかにするとろりとした重曹泉、街を流れる嬉野川、そして温泉で炊き上げる名物・温泉湯どうふで知られる温泉地。

皇后にふさわしい湯

嬉野は北九州・佐賀県西部の霧深い盆地に開け、嬉野川が温泉街の 中ほどを流れています。地名の由来は伝説では神功皇后に結びつけられ、 皇后が遠征の帰途にこの地を通り、傷ついた白鷺が湯に羽を浸して再び飛び 立つ姿を見たと伝えられます。皇后が自軍の傷ついた兵を湯に入らせると傷 が癒え、その喜びから漏れた**「あな、うれしや」の声が嬉野**の名の もとになったといいます。学問的には塩田川上流の野の「末(うれ)」から 「末し野」が転じたとする説が有力ですが、伝説のほうが語り継がれてきた のは、何よりここが癒やしの湯であり、皇后の名がそれに寄り添ってきた からでしょう。

三大美肌の湯のなかでも随一のとろみ

嬉野は島根の斐乃上、栃木の喜連川と並ぶ日本三大美肌の湯の一つに 数えられます。泉質は無色透明の重曹泉(炭酸水素塩泉)で、弱アルカリ性 かつナトリウムに富み、高温で湧き出します。重曹分が肌の表面をやわらげて 乳化させ、古い角質や皮脂を浮かせるため、湯上がりの肌はことのほか なめらかで、地元でいうつるつるの感触になります。この同じ成分が町 の名物温泉湯どうふを生みます。豆腐を直接アルカリ性の温泉で炊くと、 大豆のタンパク質が分解されて角が崩れ、煮汁は乳白色の豆乳色に変わり、 飲めるほどにとろりとした豆腐ができあがります。商店街の各所で売られ、 旅館の膳にものぼります。

茶畑と神社、そして新しい線

町を囲む丘には嬉野茶の段々の茶畑が広がります。嬉野茶は日本でも 珍しい玉緑茶(ぐり茶)で、針状によらず勾玉のように丸まった茶葉が 特徴で、蒸し製と古くからの釜炒り製の両方でつくられます。商店街の 中心には豊玉姫神社が鎮座します。祭神の豊玉姫は海神の娘で、白く 美しい肌で知られた美肌の神。その遣いがなまず様で、参拝者は石像に 温泉水を掛けて美肌を祈ります。アクセスは二〇二二年の西九州新幹線 開業で大きく変わり、いまは嬉野温泉駅に列車が停まり、湯の街までは バスで間近。線の東の起点には武雄温泉駅があります。

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参考・出典

  1. 嬉野温泉観光協会「美肌の湯と呼ばれるその理由は?」official重曹泉という泉質と日本三大美肌の湯について記す観光協会の公式ページです。
  2. 嬉野市「うれしの茶の特徴」official丸まった玉緑茶の茶葉と、蒸し製・釜炒り製の製法を記す市の公式ページです。
  3. 豊玉姫神社と白なまず様 参拝ガイド美肌の神・豊玉姫と、その遣いとして肌に祀られるなまず様を紹介する地元の案内です。
  4. 嬉野温泉 — Wikipedia (JA)立地、泉質、地名の由来、湯どうふ、アクセスに関する一般的参考資料です。