塩塩化物泉カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉 · +含総硫黄
カルシウムとナトリウムを軸とする塩化物泉で、総硫黄を含む。pH10前後の強アルカリ性で肌のツルツル感が際立つ、いわゆる「美肌の湯」の系統。微かな硫化水素臭が漂い、塩気のある湯ごたえのある湯となっている。
こんな効能
温まり
塩分が肌に膜をつくって熱の逃げを抑えるので、湯あがりの温かさが長く続きます(いわゆる熱の湯)。
冷え性に
美肌
炭酸水素塩とアルカリ性が古い角質をやわらげ、メタけい酸がうるおいを与えてなめらかに。美人の湯と呼ばれる所以です。
乾燥・カサつきに
きず
塩化物・硫酸塩・硫黄を含むミネラル豊富な湯は、軽い切り傷や治りにくい肌に古くから良いとされます。
軽い切り傷に
疲労回復
温熱と浮力がストレス指標を下げ睡眠を改善。習慣的な入浴はうつの低さと関連します。
疲れ・ストレスに
成分(全項目)
バーは各イオンのミリ価%(その組内での電荷の割合)。20%以上が泉質名になります。ガス・けい酸・微量金属は重量のみで表示。
陽イオンミリ価%
- カルシウム落ち着いた肌当たり。白い湯の花を残すこともCa²⁺216mgP86 全国57%
- ナトリウム塩のもとになる陽イオン。塩化物と組んで塩味の湯にNa⁺187mgP48 全国43%
- カリウムK⁺0.05mgP0 全国0.3%
- 鉄(II)Fe²⁺0.30mgP43 全国0.1%
- アルミニウム酸性の火山性の湯に現れるAl³⁺< —mg
- 銅Cu²⁺< —mg
- 鉄(III)Fe³⁺< —mg
- マグネシウムおだやか。飲むと緩下作用Mg²⁺< —mg
- マンガン微量。含鉄泉によく伴うMn²⁺< —mg
陰イオンミリ価%
- 塩化物食塩の陰イオン。肌を包んで保温(熱の湯)Cl⁻601mgP76 全国89%
- 炭酸塩強アルカリ性。ぬるっとした浴感CO₃²⁻25.0mgP76 全国4%
- HSiO3HSiO₃⁻38.4mgP81 全国3%
- 硫酸塩石膏・芒硝。血管をひらき、きずにSO₄²⁻14.1mgP26 全国2%
- BO2BO₂⁻11.0mgP93 全国1%
- 水酸化物OH⁻1.7mgP93 全国0.5%
- 臭化物Br⁻0.40mgP39 全国0.1%
- 硫化水素HS⁻0.0000mg0.0%
微量成分重量で表示
- 総砒素As< —mg
源泉での測定
pH
10.00
アルカリ性
源泉温度
26.5°C
低温泉
浸透圧
1.10g/kg
低張性
湧出量
315L/min
標準
根拠
- Maeda M. 温泉の医学的効果とその科学的根拠. J. Hot Spring Science 70:197–207, 2021.
- Kario K et al. Hemodynamic Effects of Hot Spring Bathing. Hypertension Research 46(3):711–720, 2023.
- Naito Y et al. A Hot-Spring Water Improves Inflammatory Conditions in an Atopic Dermatitis Model. Biomedicines 13(11):2707, 2025.
- Li H et al. Bicarbonate Ionized Water Bathing Enhances Natural Killer Cell Activity. Scientific Reports 14:51851, 2024.
- Takeda M et al. Hot spring bathing practices have a positive effect on mental health in Japan. Heliyon 9(9):e19631, 2023.