
伊豆高原温泉
Izukogen Onsen伊東の東伊豆に広がる計画的な高原リゾート。昭和三十年代に大室山の溶岩台地の上に開かれ、やわらかな単純温泉と海を望む露天風呂、ペンションや小さな美術館、城ヶ崎海岸、桜並木が点在する。
海を望む高原のリゾート
伊豆高原は、半島のなかでは新しい温泉地です。熱海が十七世紀に御汲湯 を江戸城へ運んでいた頃、伊東の高みはまだ開けないスコリアの斜面で、 昭和三十年代に伊豆急行が通じてはじめて、鉄道会社が大室山(おおむろ やま)の南東に広がるなだらかな溶岩台地の上に計画的なリゾートを敷きま した。湯は現地で掘り当てたものではなく引湯によるもので、泉質はおおむね やわらかな単純温泉を主とし、塩化物泉や硫酸塩泉の源泉も混じります。 その後の開発が今に続く土地柄を決めました。木立に囲まれた広い区画、ゆっ たりとした静かな道、そして古い海沿いの町に積み上がる旅館の段々ではなく、 夫婦で営むペンション、小さな私設美術館、ガラスや陶芸の工房、別荘が 点在する一帯です。高みにあることの報いは眺めにあり、ここの露天風呂 の多くは、松越しに太平洋を見渡すように切り取られています。
地形をつくった火山
この高原はひとつの噴火の産物です。およそ四千年前、大室山は草に 覆われたほとんど完璧なスコリア丘として、標高およそ五八〇メートル、 お椀を伏せたような姿に自らを築き上げ、海へ向けて四キロにわたり溶岩を 流しました。その溶岩こそ伊豆高原が乗る大地であり、海に達したところでは 冷え固まり、波に削り取られて城ヶ崎海岸(じょうがさきかいがん)を かたちづくりました。黒い玄武岩の海食崖が連なり、全長約九キロの遊歩道が これを縫います。名物は岩の裂け目に架けられた門脇つり橋で、その上に 立つ白い門脇埼灯台からは崖伝いの大パノラマが望めます。大室山そのもの は天然記念物に指定され、伊豆半島のジオサイトでもあります。道の ない円錐の山頂へは登山リフトが客を運び、火口縁を巡って歩くことが でき、毎年二月には山全体に火を入れる山焼きが、何世紀も続けられて きた野焼きとして斜面を黒く焼き払い、やがて春がふたたび緑に変えていきます。
高原のまわり
駅に近づくと、リゾートは庭園と画廊の趣にやわらぎます。伊豆高原駅から は桜並木がおよそ三キロにわたって延び、早春には花のトンネルとなり、 広い台地には、この地のひそやかな魅力でありつづけてきた小さな美術館や 工房が点在しています。
この温泉地の施設
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50km圏内出典
- 伊東観光協会「城ヶ崎海岸」official— 溶岩の海岸線、門脇つり橋、全長約九キロのピクニカルコースを紹介する市の観光公式ページです。
- 大室山 公式サイトofficial— 登山リフト、二月の山焼き、ジオサイトおよび天然記念物としての位置づけを記す運営公式サイトです。
- 伊豆高原 — Wikipedia (JA)— 伊豆急による別荘地開発、伊豆高原駅、ペンションや美術館の点在に関する一般的参考資料です。




