
稲取温泉
Inatori Onsen伊豆半島東海岸の岬に開けた漁港の温泉地。崖に建つ宿の露天風呂が太平洋を望み、ブランド「稲取キンメ」と、日本三大つるし飾りの一つ「雛のつるし飾り」で知られます。
漁港から生まれた温泉
稲取は、伊豆半島東海岸の太平洋に小さく突き出た岬に位置し、静岡県東伊豆町 に属します。北の古い温泉地に比べれば後発で、湯が湧き出たのは昭和三十一年 (一九五六年)のこと。およそ五十七度の海辺の塩泉が、働く漁港を温泉地へと 変えていきました。二つの顔はその後も離れることがありません。稲取漁港を抱く 崖に三十軒ほどの旅館や民宿が張り付き、その多くが海へ向けて露天風呂を構え、 湯客の膳を支えるその港からは、今も毎朝およそ六十隻の船が漁に出ます。看板は 金目鯛で、日戻り・一本釣りの稲取キンメはほかの水揚げより高値を呼ぶ ブランドとして知られ、多くは丸ごと甘辛く炊いた金目の煮付けとして膳に並びます。
つるし飾りと黄金の高原
稲取の名物は、雛壇の両脇を彩る雛のつるし飾りです。この風習は、裕福でない 家の母親たちが古い着物の端切れで花や桃、兎などの小さな人形を縫い、娘の健康と 幸せを願って紐でつないだことに始まると伝えられ、当地では百年以上の歴史を持つ とされます。福岡・柳川のさげもん、山形・酒田の傘福と並び、日本三大 つるし飾りの一つに数えられています。一月下旬から三月末にかけては、メイン 会場の文化公園雛の館をはじめ町内の複数会場が一万を優に超える手作りの飾りで 埋まり、別会場では丘の上の神社の長い石段が雛人形で彩られます。秋には舞台が 内陸の高みへ移り、細野高原の広大なすすき野原が、十月から十二月にかけて 銀色から黄金色へと染まり、相模湾と伊豆諸島を見渡します。
行き方
稲取は、伊東から東海岸を下る伊豆急行の停車地で、玄関口は伊豆稲取駅です。 熱海からおよそ一時間南に下り、東京からの特急も乗り入れています。
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近隣の温泉地
50km圏内出典
- 稲取温泉旅館協同組合「稲取温泉について」official— 海沿いの泉質、岬の立地、温泉地の歩みを記す地元旅館組合の公式サイトです。
- 稲取温泉「雛のつるし飾り」official— つるし飾りの由来、百年以上に及ぶ地元の歴史、日本三大つるし飾りとしての位置づけを解説する組合のページです。
- 東伊豆町「稲取キンメ」official— 稲取漁港に日戻りで水揚げされる一本釣りブランド金目鯛を紹介する町の公式ページです。
- 稲取温泉 — Wikipedia (JA)— 立地、泉質、伊豆東海岸沿いの伊豆急行によるアクセスに関する一般的参考資料です。
