湯沢温泉郷
ゆ ざ わ お ん せ ん き ょ う

湯沢温泉郷

Echigo-Yuzawa Onsen-kyo
新潟県中部地方30施設

上越新幹線沿線の雪国温泉郷。川端康成『雪国』の舞台で、魚野川流域に十以上の温泉が連なる。

小説と新幹線

越後湯沢は、そのまま川端康成『雪国』の舞台です。昭和9年、清水 トンネルを抜けて初めて湯沢を訪れた川端は、町を見下ろす斜面に建つ 高半旅館の同じ部屋に何度も逗留し、足かけ3年ほどかけてこの 小説を書き継ぎました。やがて1968年のノーベル文学賞授賞理由にも 名が挙がる作品です。木造3階建てだった本館は鉄筋に建て替えられ ましたが、執筆の場であったかすみの間だけは当時のまま新館へ 移築され、初版本や英訳『SNOW COUNTRY』、昭和32年の映画資料を 並べた小さな文学資料室として残されています。

もうひとつの転換点は鉄路でした。1982年に上越新幹線が開業 すると、湯沢は東京駅から約70分の距離となり、続くバブル期には 谷あいにタワーホテルやリゾートマンション、そしてそれらを支える リフトが一気に建ち並びます。その地層は今も町の表情に残っており、 やや色あせた80年代後半の建築群もまた、湯沢らしい風景の一部に なっています。

雪の町としての日常

湯沢町は新潟県の最南端、谷川岳と苗場山に囲まれた盆地に位置し、 真冬の市街地には1〜2メートルの雪が積もります。温泉は魚野川と その支谷に沿って十数の地区に分かれて湧き、「湯沢温泉郷」とは ひとつの温泉場というより、こうした小さな湯どころのゆるやかな 連合体と言ったほうが実態に近いでしょう。湯沢高原、NASPA、岩原、 かぐらをはじめとするスキー場の多くは駅から30分圏内にあり、 ゴンドラを降りてそのまま湯に浸かるという過ごし方が、ここでは ごく自然なリズムになっています。

新幹線で一駅先のガーラ湯沢は、駅舎がそのままゴンドラ乗り場 を兼ね、列車を降りた足でゲレンデに立てる稀有なスキー・イン構造 で知られます。雪のない季節には、同じ新幹線アクセスで十日町方面 の越後妻有へも気軽に足をのばせます。3年に一度開かれる 大地の芸術祭の舞台で、棚田や廃校に置かれた作品群が一帯を 広大な野外美術館へと変えていきます。

地区

湯沢温泉郷内の4地区
越後湯沢温泉
Echigoyuzawa Onsen
21施設
二居温泉
Futai Onsen
0施設
岩原温泉
Iwahara Onsen
1施設
苗場温泉
Naeba Onsen
1施設

この温泉地の施設

30施設 · 評価順

地図で見る

近隣の温泉地

50km圏内

参考・出典

  1. 湯沢温泉観光協会official公式ポータル。各温泉地区、宿、スキー場、東京から上越新幹線で約66分という所要時間を案内しています。
  2. 雪国の宿 高半 「雪国」の世界official川端康成の逗留、「かすみの間」の保存、開湯900年余りという由緒について、宿自身が記す解説。
  3. 新潟県 南魚沼・湯沢の魅力 ―「かすみの間」文学資料室official県の地域情報サイトによる「かすみの間」と所蔵資料の紹介。
  4. Wikipedia (JA) ― 雪国 (小説)昭和9年から12年にかけての執筆経緯と、1968年のノーベル文学賞受賞に至る背景。
  5. Wikipedia (JA) ― 上越新幹線1982年の上越新幹線開業と、それに続く湯沢のスキー・リゾート化の文脈。