水上温泉郷
み な か み お ん せ ん き ょ う

水上温泉郷

Minakami Onsen-kyo
群馬県関東地方27施設

群馬北部・利根川上流に18の温泉が点在する温泉郷。谷川岳の麓、スキー・ラフティング・露天で知られる。

利根川源流に並ぶ十八の湯

水上温泉郷は単独の温泉地ではなく、三国山脈を抜けて群馬側へ落ちる 利根川上流域に点在する温泉の総称です。中核となる水上温泉の開湯は、 永禄年間に遊行僧海音が崖から立ちのぼる湯気を見つけて開いたという 伝承に拠ります。長らく深山の秘湯にとどまっていましたが、昭和六年 (一九三一年)にJR上越線が水上駅まで到達すると、上野から半日で 届く保養地として一気に近代温泉郷の形を整えていきました。昭和の 文人たちもこの線路を辿って訪れています。歌人与謝野晶子若山牧水が滞在し、太宰治は一九三六年に谷川温泉に逗留しました。

旧来の八湯(水上、谷川、湯檜曽、向山、宝川、湯ノ小屋、上の原、湯原) に、二〇〇五年の合併で現在のみなかみ町が成立した際に十湯が加わり、 温泉郷は水上十八湯と総称されるようになりました。各温泉地はそれぞれ 独自の源泉と泉質を持ち、多くは固有の旅館群を抱えています。

谷川の麓、激流の岸辺

渓谷の真上には標高一九七七メートルの谷川岳がそびえます。群馬・新潟 県境に位置する日本百名山の一座であり、東面の岩壁での遭難者数は世界の どの山岳をも上回るとされる、登山史上もっとも危険な峰でもあります。 谷川岳ロープウェイは比較的なだらかな西面を辿って天神平へと続き、 頂上付近から見下ろす源流域は温泉郷の地理を一望のもとに収めます。

同じ斜度が山を険しくし、川を轟かせます。利根川は水上に達するころには 雪解け水を集めたグレード四の急流となり、この谷は日本における商業 ラフティング発祥の地とされています。一九九〇年代に国内初のツアーが ここで運営され、現在の水上はキャニオニングバンジーパラグライダーカヤックを含む通年型アウトドアの拠点としての顔も 備えています。夏は涼しく、冬は雪が積もり、同じ業者がそのままスキー フィールドへと舞台を移します。

SLと混浴、そしてロープウェイ

週末に高崎から走るSLみなかみは今も水上駅を終着としており、それ自体 が郷を築いた時代を生き延びた昭和の名残です。上流へ三十分ほど辿ると、 法師温泉長寿館が江戸期の木造浴舎を残しており、川床の砂利から湯が 自然湧出する混浴の大浴場は、日本でもっとも撮影された温泉空間の一つに 数えられます。

地区

水上温泉郷内の5地区
上牧温泉
Kamimoku Onsen
3施設
水上温泉
Minakami Onsen
4施設
谷川温泉
Tanigawa Onsen
4施設
湯檜曽温泉
Yubiso Onsen
1施設
湯の小屋温泉
Yunokoya Onsen
4施設

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参考・出典

  1. みなかみ温泉観光協会official地元観光協会。十八湯の構成と現在のイベント情報の出典。
  2. Wikipedia「水上温泉郷」旧八湯と二〇〇五年合併後に加わった十湯の内訳、昭和期の文人来訪の典拠。
  3. JNTO「水上温泉」official上越線経由の東京からのアクセスと利根川源流域という立地確認に使用。
  4. ググっとぐんま「谷川温泉」official谷川岳直下の渓谷立地、上流側の構成温泉に関する県観光資料。
  5. Japan-Guide「Minakami hot spring baths」利根川上流におけるラフティング発祥地としての現代的位置付けの裏付け。