草津温泉
く さ つ お ん せ ん

草津温泉

Kusatsu Onsen
群馬県関東地方39施設

日本三名泉のひとつ。強酸性の高温泉で、町の中心に湯畑が湧く。

八百年の湯治の里

草津の開湯には複数の伝承があります。日本武尊が発見したとも、奈良時代の高僧 行基が見つけたとも伝えられ、十二世紀末には源頼朝が入浴したと記録に残ります。 江戸期になると湯治場として整い、独自の番付制度を持つ全国的な温泉地として 知られるようになりました。

明治に入ると草津は近代医療の場としても注目されます。お雇い医師として 明治政府に仕えたドイツ人医師ベルツ博士が一八八〇年代に泉質を研究し、 草津を世界有数の保養地として欧州に紹介しました。同じころ、源泉そばの 湯治場では湯長の号令のもとで入浴時間を区切る「時間湯」 が確立され、湯もみも今日見られる形に整えられています。

湯畑と硫黄の匂い

町の中心にあるのが湯畑です。毎分およそ四千リットルの源泉が湧き出し、 七本の木樋を流れる間に温度を下げ、底には江戸中期から採取されてきた 湯の花が沈みます。現在の瓢箪型の石組みと周囲の遊歩道は、昭和五十年(一九七五年) に芸術家岡本太郎の監修で改修されたものです。湯気は絶えず通りに流れ、 硫黄の匂いが町全体に染みついています。

源泉は摂氏五十度から九十度に達するため、入浴には冷ます必要があります。 しかし水で薄めれば泉質が損なわれてしまう。その解決策が湯もみでした。 湯畑の隣にある熱乃湯では、藍の法被をまとった女性たちが一八〇センチ の長板で湯を揉み、草津節を歌いながら湯を冷ましていく光景を、一日数回 披露しています。

中心部の外で

湯畑から徒歩十分ほどの西の河原公園では、谷あいの森のなかを温泉が 川のように流れ、その奥に日本でも有数の規模の露天風呂が広がります。町には 住民のための無料の共同湯が点在し、そのうち三軒は観光客にも開かれて います。冬は雪深く、十二月から三月まではスキー場としても賑わいます。 湯気と雪が同居する季節の草津は、夏のそれとはまったく別の表情を見せます。

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参考・出典

  1. 草津温泉観光協会official町の観光協会公式サイト。湯畑、熱乃湯、共同湯など中心部の情報源。
  2. 熱乃湯(湯もみの歴史)official明治期に確立された時間湯と湯もみの由来についての一次資料。
  3. 泉質主義(草津温泉の歴史と人物)official日本武尊・行基・源頼朝の開湯伝承、江戸期の湯治文化の典拠。
  4. ググっと群馬official群馬県観光物産国際協会。県の公式観光情報。
  5. JNTO(草津温泉)official日本政府観光局のページ。湧出量などの基礎情報の確認に使用。