湯田中渋温泉郷
ゆ だ な か し ぶ お ん せ ん き ょ う

湯田中渋温泉郷

Yudanaka–Shibu Onsen-kyo
長野県中部地方30施設

横湯川沿いに連なる温泉郷。渋温泉の九湯めぐり、江戸情緒の街並み、地獄谷野猿公苑の近接。

横湯川沿いに連なる巡礼の道

湯田中渋温泉郷は、志賀高原のふもとを流れる横湯川とその支流である 角間川・夜間瀬川沿いに点在する九つの温泉地の総称です。湯田中・新湯田中・ 星川・安代・穂波・渋・角間・上林・地獄谷の九湯から成り、それぞれが独自の 源泉と佇まいを保っています。

湯田中の湯の歴史は古く、文献によれば七世紀ごろ、行脚の僧によって発見された と伝えられています。渋の木造旅館街が現在の姿に近づくのは江戸期で、長野の 善光寺詣でから草津へと抜ける道筋の宿場として栄えました。戦国の世には 武田信玄が傷ついた兵を癒した隠し湯であったと語り継がれ、江戸後期には 俳人小林一茶(1763–1828)が幾度も訪れ、絵師葛飾北斎の名も湯治客の 記録に残ります。温泉郷は今もその文人ゆかりの記憶を、旅館や石碑として 大切に伝えています。

一本の鍵でめぐる九湯

渋温泉の象徴は九湯めぐりです。三層・四層の木造旅館が並ぶ石畳の通りに 沿って九つの外湯が点在し、宿泊客は旅館で授かる一本の鍵で全ての湯に入る ことができます。祈願手ぬぐいに各湯の印を捺しながら巡り、九番湯の 渋大湯を浴びたあと高薬師へ参拝して結願とする流れが定着しており、 「九(く)」を「苦」に通わせ、苦難を洗い流すと信じられてきました。 日が暮れたあとの浴衣と下駄姿が、今もこの町の自然な装いです。

上林温泉から谷を少し遡ると地獄谷野猿公苑があります。野生のニホンザル が露天の温泉に浸かる姿を間近で観察できる、世界でもここだけの場所として 知られ、群れは1950年代後半から人に慣れ、雪深い1月から2月の光景はとくに 広く親しまれています。

山と街道のその先へ

温泉郷の背後には、日本有数の規模を誇る志賀高原が広がります。夏は ユネスコ生物圏保存地域として湿原と湖沼の連なりを歩け、リフトで横手山 山頂にも至れます。渋峠を越えれば道は草津へと下り、ふもとへ戻れば 善光寺へと続く古い街道筋に出ます。

地区

湯田中渋温泉郷内の6地区
安代温泉
Andai Onsen
5施設
穂波温泉
Honami Onsen
3施設
角間温泉
Kakuma Onsen
0施設
上林温泉
Kanbayashi Onsen
0施設
渋温泉
Shibu Onsen
11施設
湯田中温泉
Yudanaka Onsen
8施設

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参考・出典

  1. 湯田中渋温泉郷 公式観光サイトofficial加盟旅館・アクセス情報、九つの温泉地を束ねる総称としての位置づけ。
  2. 山ノ内町公式サイト 湯田中渋温泉郷エリアofficial横湯川・角間川・夜間瀬川沿いに連なる九つの温泉地に関する自治体の解説。
  3. Go NAGANO 湯田中渋温泉郷official県公式観光サイトによる九湯の構成と歴史的背景の参照元。
  4. Wikipedia 湯田中渋温泉郷戦国期に武田信玄の隠し湯として用いられた逸話を含む通史。
  5. japan-guide Shibu Onsen九湯めぐりの鍵の慣習と地獄谷野猿公苑との位置関係。